リースバック完全ガイド|自宅売却後も住み続ける方法と注意点​

住宅ローンを完済した自宅を売却したいが、引っ越したくない…そんな方に注目されている「リースバック」について、FPの菱田雅生さん監修のもと、仕組みから後悔しないためのポイントまで徹底解説します。

リースバックの基本仕組み

リースバックとは、自宅を不動産会社などに売却した後、そのまま賃貸契約を結んで住み続ける方法です。主な特徴は:

  • 売却代金を一括で受け取れる
  • 所有権は移転するが居住権は維持
  • 賃貸料を支払いながら継続居住可能
  • 買い戻し条項を設けるケースも

リバースモーゲージとの違い

比較項目リースバックリバースモーゲージ
所有権売却時に移転死亡時まで保持
資金受け取り一括年金形式も可能
対象年齢制限なし原則60歳以上

メリット3選

  1. ​即時資金化​​:事業資金や教育費などに活用可能
  2. ​居住継続​​:慣れた環境を維持できる
  3. ​税負担軽減​​:固定資産税が不要に

注意すべきデメリット

⚠️ ​​家賃負担の増加​
住宅ローン完済済みの場合、固定費が増える可能性

⚠️ ​​契約更新リスク​
3~10年ごとの更新時に条件変更の可能性

⚠️ ​​買い戻し困難​
不動産価格の変動で予算不足になるケースも

失敗しない5つのポイント

  1. ​相場比較​​:通常売却とリースバックで査定価格を確認
  2. ​契約期間​​:最長居住期間を明記
  3. ​家賃上昇率​​:更新時の値上げ幅を確認
  4. ​買戻し条件​​:オプションの有無と価格算定方法
  5. ​退出時費用​​:原状回復費用の負担範囲

向いている物件の特徴

◯ 住宅ローン残債が少ないor完済済み
◯ 将来的な資産価値下落が予想される
◯ 立地条件が良い(賃貸需要が高い)

専門家からのアドバイス

「リースバックはあくまで一時的な解決策。長期的には通常売却+適正家賃の物件への引っ越しも検討すべきです」(菱田FP)

よくあるQ&A

Q. マンションでも可能ですか?
A. 可能ですが、管理組合規約を要確認

Q. 住宅ローン残債がある場合?
A. 売却代金で完済できる場合に限り検討可能