空き家を無料で譲り受けるのは本当?仕組みと注意点を徹底解説
空き家バンクや不動産サイトで「空き家を無料で譲ります」という広告を見かけることがあります。本当に無料でもらえるのか、どんな条件があるのか気になりますよね。この記事では、空き家の無償譲渡の実態と仕組み、注意点を詳しく解説します。
空き家無償譲渡の真実
確かに「土地付き家屋を0円で」という物件は存在します。しかし、完全に無料というわけではありません。以下のような費用がかかります:
- 税金関係
- 贈与税(評価額110万円超の場合)
- 不動産取得税(固定資産税評価額の3-4%)
- 登録免許税(所有権移転登記時)
- その他の費用
- 司法書士への報酬(5-10万円程度)
- リフォーム費用(老朽化している場合が多い)
- 維持管理費(引き継いだ後の費用)
なぜ無料で譲るのか?
所有者側の事情としては:
- 固定資産税などの維持費が負担
- 管理の手間から解放されたい
- 空き家対策特別措置法の適用を避けたい
- 相続税対策として生前贈与したい
無料物件の探し方5選
- 空き家バンク
自治体が運営するサービスで、地域によっては無償譲渡物件を掲載 - みんなの0円住宅
全国の無償譲渡物件を専門に扱うマッチングサイト - 空き家ゲートウェイ
100円~の格安物件が多いが、実質無料に近い物件も - 移住促進自治体
過疎地域の自治体では積極的に空き家を提供 - 知人・親戚からの紹介
身近なつながりから見つかることも
注意すべきポイント
- 築年数が古い物件が多い
- 大規模改修が必要なケースが多い
- 地域によっては生活インフラが整っていない
- 思わぬ維持費がかかる可能性
賢い選択のために
無償譲渡を検討する前に:
- 現地を必ず下見
- 専門家(建築士など)に状態を確認
- 想定外の費用がないかシミュレーション
- 自治体の補助金制度をチェック
「タダより高いものはない」と言われるように、表面だけの無料に惑わされず、総合的な判断が大切です。物件探しの際は、必ず複数の選択肢を比較検討しましょう。